ベビメタ七転八倒

ベビメタのブログだったのに最近は鞘師多め

骨バンドは好きですか?

皆さん五大キツネ祭りの小箱ライブ映像を見まくる日々が続いていることと思いますが、今回は小箱以前のBABYMETALのことを。

BABYMETALを集中して聴き始めるようになって、最初に何度も再生したのはリリースされたばかりのWembleyの映像でした。その次が武道館の赤と黒。さらにもっと前のことが知りたくなって、Legend “I, D, Z” のBlu-rayを買い求めるに至りました。

このように時間を遡って見て行ったため、ベビメタは神バンドが当たり前であって、骨バンドでの演奏はBABYMETALが退化したように感じていました。そのため、Legend “I, D, Z” や Legend 1999、Legend 1997 はあまり見る気がしていなかったのです。

ところが最近、ふと思い立ってベビメタの映像を最初期から順に見てみたところ、驚くほど印象が変わったのです。

見ていった映像は、まず、

TOKYO IDOL FESTIVAL (TIF) 2011 :ドキモ(2011年8月28日)

さくら学院2011年度卒業:いいね!(2012年3月25日)

「BABYMETAL × キバオブアキバ」発売記念インストアイベント:いいね!、ドキモ、アニメ(2012年4月6日)

この3つでは、ステージ上にいるのは女の子3人のみ。お立ち台すら置かれていない実にさっぱりとした舞台で3人が歌い踊る。BABYMETALはアイドルとメタルの融合をコンセプトとしていた訳ですが、この頃のステージはアイドルの比重が圧倒的に大きかったと感じます。

そもそも舞台上で見るものが3人以外に何も無い訳で、小中学生 SU, YUI, MOAは本当に3人だけで観客と対峙しなければならない。これは鍛えられただろうな、と感心します。

そして、いよいよ次で初めて骨バンドが登場します。

第2回アイドル横丁祭:ドキモ、いいね!(2012年4月8日)

おおー! すごいじゃないですか、骨バンド付きBABYMETAL。ステージの上が3人から7人に一挙に倍以上になり、ドラムセットやマーシャルアンプが豪勢に並べられて、なんだか突然バンドっぽくなった!

鳴っている音もこれまでの映像と全然違う。実際に現場で鳴っていた音がそれまでと違ったのか、録音のクオリティが良いからなのか、後からの編集の結果なのかはわかりませんが、初めて現れた骨バンドとの相乗効果で BABYMETALがこのステージで急に進化を遂げたように感じるのです。

これは Legend “I” での神バンド初登場に匹敵する重要な出来事だったのでは?

骨バンドさんごめんなさい。私はこれまで皆さんのことを過小評価してました。骨なんか見たくないよ、などと心の中で思っていた自分を叱っておきます。

さて、次に見た映像は Legend コルセット祭り(目黒鹿鳴館、2012年7月21日)ですが、ここではバンドとしての骨の登場は無し。次に骨バンドを見れるのが、そう、Legend “I”(2012年10月6日)です。

この日が初披露だった冒頭のBMD。こうやって順を追った上で見てみると、その音の凄いこと凄いこと。当て振りなのに何とも生々しい。ひょっとして後から出てくる生バンドが舞台裏でライブ演奏しているんじゃないか、と思うくらいに立体的な音がしているのです。

骨バンドのエアギターやエアドラムの姿が好きかと言えば、それはやっぱり微妙ではあります。しかし、Legend “I” という本格的なライブにおいてアンコール前までの全曲を骨バンドで演奏し切ったことは、BABYMETALにとって一つの到達点だったと思うのです。

歴史をきちんと学ぶことは重要ですね。なんだか骨バンドをライブで一度見てみたい気持ちになってきました。