ベビメタ七転八倒

ベビメタのブログだったのに最近は鞘師多め

2017年12月3日

Legend S のWOWOW放送とLVまであと約3週間。衝撃的映像(に違いない)で記憶が上書きされる前に、自分が現地で感じたことを書き留めておきます。日記のようなものなので読み飛ばしてください。

自分が参戦(いえ、参拝券だったから参拝ですね)したのは2日目。その日の午前に飛行機で広島空港に降り立ちました。そしてバスで広島市街に向かいます。終点の広島バスセンターに到着する少し前にグリーンアリーナが姿を現し、いやでも気分が盛り上がってきました。

そういえば、初日の前々夜だったか、会場に大型トラックから舞台装置が搬入される様子を撮った動画がアップされていましたね。でかい! とか、目みたいなものがついてる! などと興奮の実況中継でした。これは凄いステージが出来上がるのではないか、ともコメントされていましたが、自宅でそれを見ていた自分は、反応が大袈裟なんじゃないかなあと醒めた気分で見ていたのでした。

広島グリーンアリーナでの開催が最終的にわかったのは、わずか1か月半前のことでした。当時の自分は Legend S が急ごしらえの公演のように感じられており、そんなに大掛かりな内容にはならないだろうと決め込んでいたのです。それが大きな思い違いだったことは初日に十二分に思い知らされました。我々が五大キツネ祭りやサマソニに大騒ぎしていた頃には、既に広島への準備が着々と進んでいたのだろうと思います。

さて、広島バスセンターに着いてから開演まではかなり時間があったので、まず原爆ドームに向かいました。中元すず香の日誌や歌の考古学のエピソードに胸を打たれた者としては、原爆ドーム平和記念公園を訪れない訳にはいきません。1日目のツイートでアオギリのことを知り、資料館の脇にある実物を目に収めました。原爆ドームでも資料館でも本当に多くのメイトさんを見かけます。中元すず香の伝えたいという思いが見事に結実した日だと感じました。

(その後、うどんの「ちから」に行ったとか、開場間際に駆け込みでお好み焼き屋に入ったとかいう話は省略し、三種の神器を受け取って会場に入ったところから…)

この日のチケットはスタンド席で、行ってみるとメインステージ上手にかなり近い場所でした。舞台装置は前日のツイート写真を見ていたわけですが、実際に会場に行ってみるとキツネの頭が予想以上にデカい。自分はこれから何を目にすることになるのか、期待に胸が高鳴ります。

そしてオープニング。キツネ達に引かれた移動舞台の上で仁王立ちになったSU-METALの姿が何とも凄かった。立っているだけでアリーナの全員をひれ伏させてしまうような存在感。映画で古代王国の壮大な儀式を見ているような気持ちになりました。

その後「新曲」を経て IDZ へ。通常の曲が始まって気づいたのが、この日は神バンドの音とSUのボーカルのバランスがとても良いことです。それまでに参戦したライブでは、自分にはボーカルが隠れがちに聴こえていたのですが、この広島公演では明瞭に聴き取れる。自分史上最高のベビメタライブの音でした。

前半の私的ベストは GJ!。MOAが一人で歌い踊りながら、「聞こえないよ!」「聞こえなーい!」と煽りまで入れているのに感動しましたね。そして、これはあとから拾った現場録音を聴いていて気づいたのですが、広島のBBM曲では神バンドの音が普段より明らかに激しい。YUIの不在を埋めようとする渾身の演奏だったのでしょう。

NRNRが中盤のハイライトだったのは間違いないのですが、記憶が飛んでいてほとんど思い出せません。曲の前のナレーション映像で黒い雨が流れたあたりまでは覚えているのですが…

演出に目を奪われる広島公演ですが、演奏の「音」に最も引き込まれたのが、KARATE〜RoR〜ヘドバン〜BMD の怒涛の4曲でした。特にBMDの凄かったこと! 

ベビメタにハマった当初、BMDには特に関心を持てませんでした。儀式っぽいところが馴染めず、そもそも歌がないので面白くない。ウェンブリーの映像を見た頃にはこれもなかなかいいな、と思うようになりましたが、本当に素晴らしいと納得したのは昨年9月の巨大キツネ祭りでした。ライブの冒頭から物凄いウネリの効いたスタートダッシュだったことに驚愕したのです。

そして広島でのBMD。3Dの映画みたいに音が立体的に突き刺さってくる。ライブ演奏でこんなことができるのか! と本当に衝撃を受けました。そこから先は、ただ呆然としたまま終演まで。THE ONE の後半で突然バンドの音が戻ってきた瞬間に少し目が覚めましたが…

もう皆さんに言い尽くされたことではありますが、この Legend S は一生の記憶に残るライブ体験となりました。

そう言えばもう一つ思い出すのが、開演前から終演後までシートに座って爆睡していた人がいたこと。世紀の名演を目の前で見逃した彼は、今ごろどこでどうしているでしょうか・・・。