ベビメタ七転八倒

ベビメタのブログだったのに最近は鞘師多め

紅月 私的ベスト7

やってしまいました・・・。今度はアカツキです。Legend “I” から Legend-S まで、少なくとも15公演(もはや数えられない)の演奏をぶっ続けで聴いてしまいました。さすがに疲労困憊です・・・。

IDZはベスト5を書きましたが、アカツキはもう素晴らしすぎて、とても5つに絞ることなどできません。話が長くなりそうですが、よろしければお付き合いください。(なお、Legend 1997 の Unfinished Ver. は、別格過ぎるのでここでは対象外としました。)

第7位:Legend “I”

言わずと知れたステージ初披露の演奏ですね。バックは骨バンドですが、録音のバンドの音が実に素晴らしい。これだけのクオリティであれば生バンドでなくても十分満足できると心底思います。

Legend “I, D,Z” のシリーズでは、”I” と “Z” でアカツキが演奏されましたが、私は “Z” よりも “I” の演奏に惹かれます。何が違うのか、1st アルバムの音源も加えた3つを聴き比べてみました。

バックの音は3つとも基本的に同じだと言って良いでしょう。アルバムは音質があまりクリアでないように感じますが、鳴っている個々の楽器の音は “I” “Z” とかなり近いように思います。

では、SUの歌声はどうか。アルバムでは、丸みを帯びた甘い感じの声になっています。アルバムのリリースは ”I” “Z” の公演から1年以上あとですが、録音はもっと早い時期だったのではと想像されます。これに比べて “I” “Z” の青デロでの歌声はかなりシャープで、特に “I” では一音一音がひたすら真っ直ぐに歌われていると感じます。

この “I” での歌い方は、平板とも言えるでしょう。曲中での歌い方がずっと同じになってしまうことにSU自身が問題意識を持っていたようなことを、どこかで読んだ記憶があります。確かに、「歌」としては平板だと物足りないということになるのでしょう。しかし、楽器と合わせた「音」として聴くと、”I” でのシャープで真っ直ぐな声は、聴く者の耳に直球で刺さってくる強い魅力を感じます。

“Z” ではそれに比べて少し抑揚が効いているのですが、そのためにインパクトがやや弱まったように思います。最近と比較するとまだ声が細かったこの頃、ひたすら真っ直ぐな歌い方をしたことは大変良い選択だったのだと改めて思いました。

第6位:Legend 1999

今回の聴き比べで予想外の収穫だったのが、この Legend 1999 でのアカツキでした。カバー曲が苦手だったり、最近まで骨バンドのステージを軽く見ていた自分は、Legend 1999 をほんの数回しか見たことがなかったのです。

今回聴いた中では神バンドが初めて現れた演奏。バンドの音が録音でも十分素晴らしいとは思うものの、やっぱり神バンドが出てくると躍動感が違います。まだ神バンドメンバーがベビメタについて公に語ることがあった頃、大神様が「一番気持ちがアガる曲はアカツキ」と言っていましたね。Legend 1999 でのアカツキは演奏者の興奮が直に伝わってくるような素晴らしいパフォーマンスだと思います。

Legend “I” からここまで聴き比べたところで、もうこの Legend 1999 が史上最高のアカツキなのではないかと大興奮してしまったのですが、甘かった。このあとも続々と名演が出てくるのですが、既に長くなってしまったので、稿を改めます。

(続く)