ベビメタ七転八倒

ベビメタのブログだったのに最近は鞘師多め

紅月 私的ベスト7(2)

(続き)

前回投稿したアカツキ・ベスト7の続きです。

第5位:武道館・赤

もうこれが史上最高ではないかと思った Legend 1999 に続いて、武道館の赤と黒を聴いてみました。ところが、聴き始めてすぐにびっくり。演奏が明らかに進化しています。

例えばギター。Legend 1999 ではギターソロが今とはずいぶん違っていて新鮮(?)な感じでした。それが武道館になると、今の感じに少し近づいてきています。イントロも、それまではギターの音でテンポも速かったのが、武道館ではピアノに替わり、テンポがゆっくりになりました。

ただ、演奏が進化したと感じたのは、そのようなわかりやすい部分というよりも、バンド一人一人の出す音が互いに融合し始めたように聴こえるところです。演奏を重ねることによってメンバーの息が合ってきた、ということなのでしょうか。

赤か黒かという点について、IDZでは赤に軍配を上げました。アカツキでは、両者に大きな違いは無いと感じます。デロの音作りが赤と黒では違うので、ここまでくると好みの問題になってきますが、アカツキには赤のカリッとした音が似合うと思い、ここでも赤を挙げました。

第4位:Brixton

この機会に久し振りに Brixton のアカツキを聴いたのですが・・・いやはや、思い切りぶっ飛ばされました。前田神の重いドラムの音。それに触発されたようなベースとギター。そして、気のせいか少しドスがきいて聴こえるSUの声。それらが重い塊となって耳に押し寄せて来るのです。

実は、これまで自分は Brixton の演奏があまり好みではありませんでした。前田神のドラムの音が目立ち過ぎて、バランスが崩れているように感じていたのです。ところが今回聴いてみたら印象が全然違う。これも凄く良いではないですか!

自分の感じ方が変化した原因を考えてみると、昨年気づいた神バンドの音の変化に思い当たりました。前にも書きましたが、去年の五大キツネ祭りから広島に至るまで、神バンドの演奏はどんどん荒々しくなっていったと思います。それに慣れた耳で久しぶりに Brixton を聴いてみると、荒々しさの程度は最近の演奏と大きな違いがなく、あるのは音色の差だと感じました。

こうなると、前田神の再登場を期待したくなりますね!

第3位:新春キツネ祭り

新春キツネ祭りといえば、RoRの公式映像のインパクトがあまりに大きいために、他の曲がどういう演奏だったのか実はよく知らないっていうことがありませんか?(自分だけ?)今回改めて聴いてみると、この時のアカツキもまた素晴らしいではありませんか。

まず歌い出しで気づくのが、SUの声がこの頃にはかなり強くなってきていることです。歌い方に色々な表情が付くようになり、そうでありながら緊張感がまったく落ちない。クイーンの風格とでもいうようなものが身に付いてきた印象です。

そして、神バンドが奏でる音の疾走感が凄い。ドラムとベースが細かいリズムを畳み掛け、そこに一糸乱れぬツインギターが躍動しています。バンドの生演奏をこのレベルにまで持ってくるには、たくさんの微修正を重ねてきたのではないでしょうか。

(続く)