ベビメタ七転八倒

ベビメタのブログだったのに最近は鞘師多め

超克

ずっと封印してきたことなのですが、事態がここまで進んでしまったので敢えて書きます。書いてしまわないと、このモヤモヤを乗り越えられないと思うので。

私がYUIMETALに何かが起きていると初めて感じ取ったのは、2017年8月29日の大阪での銀キツネ祭りでした。このライブについては、爆音で耳がヤラレたエピソードを「大阪銀の試練」と題して以前投稿しました。この日は本当に大きなショックを受けたのですが、それには爆音以外にもう一つ、YUIMETALに関することもあったのです。

大阪の銀キツネ祭りは、自分にとって初めてのワンマンライブ、しかも小箱ということで、メイトの皆さんが絶賛するライブの現場をとうとう体験できるのだと大きな期待を抱いて臨みました。整理番号は確か1500番台で、噂に聞く前方の圧縮は避けたかったこともあり、入場して陣取った場所は後方の少し高くなった辺りでした。

客電が落ち、BMDが始まって、そこで爆音に打ちのめされた話は既に書きました。それと同時に驚いたこと。それはYUIMETALの表情が驚くほど暗く見えたことなのです。最初は照明の加減なのかと思ったのですが、他の二人の表情に異変は感じられません。ステージが進行すれば違って見えるのかも知れないとも思ったのですが、最後まで印象が変わることはありませんでした。周囲の観客は思い切り盛り上がっていたので、ひょっとすると現場ではいつもこんな風に見えるものなのかもしれないと考えながらも、どうにも釈然としない気持ちのまま帰路につきました。

次にライブを見たのはSSA大阪城ホールでの巨大キツネ祭りでした。巨大スクリーン5枚が並び、照明効果を駆使したあのステージで、YUIMETALが大写しになるたびに、ああ今日も表情の暗さに変わりが無いのだなと思っていました。(現場では彼女のダンスの異変には気付けず、それがようやくわかったのは年末のWOWOW映像を見た時でした。)

そんな経緯があったため、12月2日に広島公演欠場の発表があった時に、自分にはさほどの驚きはありませんでした。SU, MOAの二人で決行することには衝撃を受けましたが・・・。

そして、2018年10月19日の「新体制のお知らせ」。その前半には次のように書かれています。

昨年12月の広島公演を体調不良のため欠席して以降、活動をお休みしておりましたYUIMETALですが、本人の復帰への希望を受けて、メンバーおよびスタッフによる長きにわたるサポートを続け、ステージへの復帰を待っておりましたが、この度、本人の意向により「BABYMETAL WORLD TOUR 2018 in JAPAN」10月公演への出演を見送るとともに、BABYMETALを離れることとなりました。

自分はこれまでに書きづらいことを文章に書く経験を仕事で何度もしているため、この発表文を書いた人が多くの事情を抱えながら文章を絞り出したであろうことを痛々しく感じ取ってしまいます。中でも私が特に注目してしまうのは、「本人の復帰への希望を受けて、メンバーおよびスタッフによる長きにわたるサポートを続け」の部分。周囲が推測していた復帰できる可能性よりも、YUIMETALの復帰したい希望が上回っていたと読めます。かなり早い段階で、周囲には復帰できる可能性が極めて低いことがわかっていたのではないでしょうか。

体調不良の内容が何なのか、自分にはまったくわかりませんし、邪推しても意味がないことだと思います。ただ、そこにはいくつもの非常に難しい選択を迫られる状態が長期間続いていたことだけはわかります。

私はBABYMETALの「音」に魅せられた者であり、YMYでもありません。広島での演奏、更には今年に入ってからのダークサイドのパフォーマンスがBABYMETAL史上最高だと信じています。そんな自分にとっても今回の発表はショックでした。欠場と脱退では天と地ほどに違うことを思い知りました。

水野由結さん。高校を卒業するかしないかの年頃に、普通の人の一生分に値するような困難を経験されたことでしょう。自分も今日から由結さんを精一杯応援していきます。