ベビメタ七転八倒

ベビメタのブログだったのに最近は鞘師多め

止まない雨

12月になりましたね。去年から自分にとっての12月は広島 Legend S と切っても切れないものになったのですが、ここに来てもう一つ重大な12月に出会ってしまいました。

それは、、、今さらという感じではあるのですが、、、1997年12月31日、X JAPAN の THE LAST LIVE なのです。

もちろん X JAPAN の存在は以前から知っていました。何と言ってもあの Legend “D” の紙芝居で「時を同じくして15年前の12月31日"無敵"と呼ばれた伝説のバンドが東京ドームでその歴史の幕を閉じた」と語られていますし、紅月が X JAPAN「紅」のオマージュだということも知識としては知っていました。しかしながら、あのビジュアル系の外見が障害になって、彼らの演奏はずっと聴かず嫌いだったのです。

ところが数日前、ベビメタ繋がりでリコメンドされたらしいリアクション動画で、ラストライブの紅を見て驚愕しました。こんな演奏があり得るのか?!!! その勢いでラストライブのほぼ全曲の映像を見て、しばし放心状態に・・。何という壮絶なステージ!! いやはや、ベビメタも乗り遅れ気味だったけど、X JAPAN には20年以上乗り遅れてしまった!

という訳で、この数日はラストライブをひたすらリピート再生していました。そこで遅まきながら気づいたのが、X JAPAN の楽曲や演出のあちこちに、ベビメタ・オマージュの元ネタが散りばめられていることです。Xジャンプ→ダメジャンプというあたりは知っていましたが、ベビメタの武道館黒い夜での最後の演出が X JAPAN ラストライブの冒頭と同じだったり。ジャパン、ジャパン、ジャパン、、、の繰り返しは何だかクドいなあと思っていたのですが、実はオリジナルがあったとは!

そして今回最大の発見は(本当に “今ごろ?” 感が満載ですが)、ENDLESS RAIN → NO RAIN, NO RAINBOW の繋がりでした。

NRNRは、今となっては Legend S 中盤のクライマックスとなった、ベビメタの楽曲群の中でも最重要の曲と言える存在となりました。しかし、自分が初めて 2nd アルバムを聴いた時に、頭の中に最もクエスチョンマークが並んだのがこの曲だったのです。

それまでヘヴィメタルをまったく聴いていなかった自分ですが、NRNR以外の曲がヘヴィなことはわかるし、その意味で「アイドルとメタルの融合」という文脈の中で存在意義を理解することができました。しかし、NRNRは普通のバラードにしか聴こえず、当時作ったプレイリストからも落としていたのです。

今回 ENDLESS RAIN を聴き込んで、曲調、展開の仕方、ピアノや弦楽器の使い方、ギターソロなど、NRNRが引き継いだものがとても多いことを知りました。

SU-METALが生まれた直後に行われた X JAPAN のラストライブ。そのほぼ最後に演奏され、メンバーがステージを去っても観客が歌い続けた ENDLESS RAIN。それが形を変えて、20年後の広島であの NO RAIN, NO RAINBOW になったとは・・・。

自分がこれまでに聴いた音楽の中で最高峰の2つのライブが、止まない雨によって繋がりました。BABYMETALは本当に色々な世界を自分に教えてくれます。