ベビメタ七転八倒

ベビメタのブログだったのに最近は鞘師多め

赤ちゃん

幕張の LEGEND - METAL GALAXY から息つく間もなく欧州ツアーへと、怒濤の日々が続いていますが皆さんいかがお過ごしでしょうか。毎日あれもこれも色々書きたいことがあるのに、次々に新しい驚きが湧いてでてくるので落ち着いて考える暇がないという嬉しい悲鳴。ただ、そんな中でどうしても頭から離れない疑問があったので、今回はそのことから書いてみます。

さてその疑問とは・・・

疑問①

幕張での LEGEND - METAL GALAXY 二日間。この濃密なショーの中で、自分には鞘師が「身を引いている」ように見えました。両日のアンコールでのフロント5人体制の中で鞘師は向かって左端のポジションだったので、単純に脇に立っているイメージが頭に残りやすかったというのもあるとは思います。でも、これまで現場で5回の鞘師ウォッチングをしてきた経験と比較して、幕張ではアンコール以外も含めて鞘師の存在感が薄いというか、自分をアピールする熱量が低いと感じたのです。これは一体なぜなのか?

疑問②

欧州ツアーの BxMxC。この曲はいろいろ凄いところが盛り沢山ですが、自分が最も注目したのは、振付が鞘師に「合いすぎている」と思うくらいに彼女が自分の得意な動きを伸び伸びと踊っていることです。YouTubeに上がっている動画にハロプロダンス部の練習風景(2015年頃でしょうか)があるのですが、その中で鞘師が踊る姿がダブって見えてくるような気がする。自分はハロプロ時代の鞘師をリアルタイムでは知らないのに、なぜか懐かしさまで感じられるのです。これはどうしてなのか?

疑問③

欧州ツアーのファンカムを片っ端から見ていますが、今回初めて自分も鞘師の姿を「かわいい」とか「赤ちゃんみたい」だと思いました。これまで鞘師を見た自分の感想は、キレがあるとか力強いという面が強くて、鞘師ヲタさんたちが呟く「かわいい」というのがどうしてもピンと来ませんでした。ところがこの欧州ツアーでは見事に「赤ちゃん」っぽい。話題の前髪も影響しているのかもしれませんが、それだけではなくて、もう全身から赤ちゃんっぽさが発散される場面が何度もあります。これは一体どうしたことなのか?

この3つの疑問がここ数日のあいだ頭の中にモヤモヤと漂っていたのですが、今日ふと一つの答えが頭に浮かんできてしまいました(もちろん妄想です)。それは・・・

鞘師は幕張で水野由結に会ったのではないか?

という想像なのです。我ながらどうかしてますね・・・でも、そう考えると自分にはすべて納得がいくのです。

幕張での LEGEND - METAL GALAXY は、新アルバムの楽曲をほぼすべて網羅した、最新の BABYMETAL の姿、そして今後 BABYMETAL が進む方向を指し示すイベントとして捉えられるはずのものだと思います。ところが、1日目 Oh! MAJINAI 前の紙芝居、2日目ヘドバンギャー!! でのホネ登場、IDZ復活、そして「最終楽章」と述べる最後のお告げと、過去の BABYMETAL との連続性を強調するような演出が続きました。

あの日、チーム BABYMETAL は水野由結を幕張に招いていたのではないか。再出発でも過去との決別でもない、以前と同じように道なき道を進み続ける存在としての BABYMETAL を水野由結に見てもらおうとしたのではないか、と自分には思えてなりません。

もしそうだとすると、バックステージで BABYMETAL とアベンジャーズの5人は水野由結と顔を合わせ、言葉を交わしたことでしょう。その時、さくら学院でプロデュース委員長も務めていた彼女は、アベンジャーズの3人にかける言葉を前もって入念に準備したはずです。岡崎と藤平には短い言葉でも意図はすぐに伝わる。しかし、鞘師に対しては慎重に言葉を選んで伝える必要があったでしょう。

そうやって紡ぎ出された水野由結からのメッセージは、「BABYMETAL のステージで鞘師さんの魅力が溢れ出るのを見てみたい」というものではなかったでしょうか。どうしても自分と比較されざるを得ない鞘師を、他ならぬ自分が全肯定することで解放する。そんな使命感を抱いて彼女は幕張を訪れたのではないかと思うのです。

幕張の現場で自分には鞘師が身を引いているように見えた、と書きました。ただ、現場の自分はそれと同時に「鞘師はこれからも BABYMETAL を続けていくことが決まったのではないか」とも感じていたのを思い出します。フロントに5人が立ったステージの上で、鞘師は会場全体を俯瞰するような、一段下がったところから周囲を観察する余裕のようなものを見せていた気がします。

さて、その後の欧州ツアーでの快(怪?)進撃は皆さんご存知の通り。誰かの代役ではない、誰かに合わせるのでもない、単純に過去の自分に戻ることでもない、今の瞬間に自分の身体の内側から溢れ出るものをそのまますべて放出するような姿は、幕張までの鞘師とは明かに違います。Twitter に溢れる「赤ちゃん」という声は、そのことを明確に示しているように思います。そして、鞘師が変貌した陰には水野由結がいたのではないか・・・。

いやはや、我ながらひどい妄想ですね。でも、自分の中ではこう解釈するとすべてのピースが埋まったような気がするのです。

さあ、この先の欧州ツアーでも鞘師連投が続くのか、あるいはまた新しい驚きが待ち構えているのか、興味は尽きません。