ベビメタ七転八倒

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ソロフェス!2 を二度楽しむ

ハロプロをすっかり好きになって1年半ほどになるのですが、このところ直面している最大の問題は「自分はテレビを持っていない」ということ。ハロプロは結構重要なイベントを衛星放送系で流していて、dTVチャンネルでも見れるものはPCやスマホがあれば良いのですが、今回の「ソロフェス!2」は完全にお手上げでした。B-CASカードがないとどうにもなりません。

ソロフェス当日はTwitterのタイムラインを指をくわえて見ていたのですが、ありがたいことにセトリを一人ずつ流してくださる人がいて、ああこれは良い選曲なんじゃないかななどと考えているうちに思いつきました。こうなったらセトリを見て、オリジナルの楽曲を聴きながらソロフェスでメンバーがどうパフォーマンスしたか想像してみよう。ついでにランキングも作ってしまえ、と。

そうやって始めてみるとこれが楽しい!(負け惜しみ?)。脳内でありありとその姿や声を想像できたり、すごく意外だけどこれはあるかもと思わせる選曲があったり、結局51人分すべてについてオリジナルを聴き通しました。その結果の妄想ランキングは次の通りです。ベスト10を作ろうと思ったのですが、どうしても収まらなかったのでベスト11です。

  1. 石田亜佑美:どーだっていいの
  2. 稲場愛香ミステリーナイト!
  3. 牧野真莉愛:ブキートレイン’03
  4. 工藤由愛:まっさらブルージーンズ
  5. 小野瑞歩:夜風のMessage
  6. 佐々木莉佳子:人生はSTEP!
  7. 笠原桃奈:Va-Va-Voom
  8. 川村彩乃:羨んじゃう
  9. 伊勢鈴蘭:夢幻クライマックス
  10. 為永幸音:This is 運命
  11. 島倉りか:ROCKエロティック

石田亜佑美の『どーだっていいの』はミュージカル仕立てで来る様子が眼に浮かぶし、歌メロが石田に向いていそうな感じがして、「今年もやってくれますね!」と勝手に絶賛していました。稲場愛香の『ミステリーナイト!』も彼女の歌声とダンスに150%くらい合っていて、選曲が素晴らし過ぎ。そして、期待がもの凄く膨らんだのが牧野真莉愛の『ブギートレイン'03』でした。牧野と藤本美貴を歌の面で繋げて考えたことがそれまでなかったのですが、この曲を牧野が歌いこなしたらさぞ素敵なステージになることでしょう。

他方、竹内朱莉の『ロックの定義』や金澤朋子の『Everyday Everywhere』も良いステージだろうなと思ったものの、ちょっとハマり過ぎな感じもしてランキングから外したりしていたのでした。

 

さて、興奮冷めやらぬまま数日が経ち、ありがたいことに当日の映像を見ることができました。そこで、実際のパフォーマンスを見た上でのランキングを作り、上に挙げた妄想ランキングと照らし合わせてみることにしました。2つ目のランキングを、まず10位から1位まで順に挙げて少しずつ語っていきます。

 

10. 佐藤優樹赤いフリージア

久しぶりに姿を見せた佐藤優樹。それだけでファンとしては感無量ですが、やはりこの人の存在感は凄かったですね。軽く体を揺らしながらニコニコと笑顔で立っているだけで完璧に絵になる。一緒に歌える曲を、という選曲理由もグッときました。この素晴らしさは映像を見ないとわかりません…

9. 為永幸音:This is 運命

彼女が顔の表情を自在にコントロールできる人であることは知っていました。しかし、声色も含めてここまで多彩な表現ができるとは驚きでした。妄想ランキングで10位に入れていたように良い選曲だとは思っていたのですが、ここまで凄みのあるパフォーマンスだったとは!

8. 平井美葉:もう一歩

きっと素敵なダンスを踊ったのだろうとは予想していました。ところが実際のステージは、ダンス、歌、表情が一体となって、総合芸術とでもいうようなパフォーマンスでしたね。今後どのような境地を切り拓いていくのか、期待が膨らみます。

7. 森戸知沙希夏ダカラ!

彼女が暫く前に喉を痛めたという話は知っていました。確かに数年前の映像を見ると最近より声がよく出ていたことがわかります。しかし、今回の彼女はそんなことはすべて脇に置いて、森戸にしか出せない魅力を存分に出し切ったと感じました。あのセリフパートは、もう反則級のインパクトですね…

6. 島倉りか:ROCKエロティック

『眠れる森のビヨ』で彼女が見せた暗い淵を覗き込むような表情は今も鮮明に覚えていて、『ROCKエロティック』という選曲を聞いた時に、それと通じるものがあるはずと期待して妄想ランキング11位に入れました。結果は期待した通り。彼女が持つ深みのある何かをどう表現すれば良いのかわからないのですが、とにかく魅かれてしまうのです。

5. 牧野真莉愛ブギートレイン’03

妄想ランキング3位の期待を斜め上に超えてきました。歌い方を藤本美貴に寄せたと思うのですが、そもそもあの藤本に寄せられる歌唱力があることが凄いですね。牧野の歌が良くなっているという感想をよく目にしていましたが、ここまでとは驚きました。彼女の中にはまだまだ色々な力が隠されているように感じます。今後がさらに楽しみ!

4. 野中美希:赤いイヤホン

『赤いイヤホン』は自分も大好きな楽曲なのですが、オリジナルの分厚いインストにソロの歌唱で立ち向かうのはかなり難しいはずです。それを自分の編曲とプログラミングで音を削ぎ落としたアレンジがまず素晴らしい。ただそれだけでは曲調が軽くなってしまうところを、間奏でガッシリとキーボードを入れたのが効果絶大でした。佐藤優樹とはまた違うアプローチで楽曲を俯瞰できる才人ですね。

3. 笠原桃奈:Va-Va-Voom

この選曲は良いだろうなあと思って妄想ランキング7位に入れていましたが、実際は想像を更に上回りました。『Va-Va-Voom』はかなり複雑な楽曲で、歌い上げる部分もあればラップ的なところもあり、さらにフェイクもガッツリ入っているのですが、それらをすべて一人で歌いきったのが見事でした。卒業を控えて凄みが出てきた姿は、1年前の船木結に通じるものがある気がします。(訂正:フェイクは彼女のオリジナルでしたね。それもすごい!)

2. 高瀬くるみ:ナルシスカマってちゃん協奏曲第5番

なんでもこなせる器用な人、というのが自分の高瀬くるみに対するイメージで、そのためにつかみ所がない感じをこれまで受けていました。それがなんと、この『ナルシスカマってちゃん協奏曲第5番』での彼女の姿は、あたかも自分の人生をさらけ出して見せているかのような壮絶なものでした。衝撃度では今回のソロフェスで随一だったと思います。

1. 譜久村聖:好きって言ってよ

最初にセトリだけ見た時には「譜久村ならこのくらい歌えるよね」くらいの軽い受け止めだったのですが、実際のパフォーマンスは圧巻でした。しばらく前の対談でつんく♂から「リーダーの立場に甘んじるのではなく、個人としてもっと上を目指すべき」という趣旨のアドバイスをもらっていた譜久村が、最近リリースされた『エキストラ』といい、今回のソロフェスといい、いよいよ進化を見せ始めたのではないでしょうか。イントロでの身のこなしで即座に自分の世界を作り出し、最後まで一切隙のない横綱相撲。今の彼女が本気を出せば誰も簡単には追いつけない、そういうレベルに達していると感じました。

 

ここまで実際に映像を見た印象での1位から10位までについて書きました。11位から先も書きたいことはたくさんあるのですが、きりがないので特に良いと感じた19位までをメンバーと曲名だけ挙げておきます。

11. 稲場愛香ミステリーナイト!

12. 松永里愛:オシャレ!

13. 一岡玲奈:傘をさす先輩

14. 植村あかり笑っちゃおうよ BOYFRIEND

15. 上國料萌衣美少女心理

16. 伊勢鈴蘭:夢幻クライマックス

17. 松本わかな:通学ベクトル

18. 新沼希空:アンブレラ

19. 生田衣梨奈:乙女パスタに感動

 

19位の生田衣梨奈ですが、この人は何がすごいと言って、歌うたびに「最近えりぽん歌がうまくなった」とファンに言わせ続けているのがすごいですね。実際に歌も上達が続いているのでしょうが、聴き手の期待値を巧妙に下げる技を持っているようにも思います。今回ラーメン(スープパスタ?)を食べているのも、実は深い計算があるのかもしれません。(ないですかね?)

 

さて、今回の投稿はこれで終わりますが、ソロフェス!2 の最大の感想は「前回にくらべて全員パフォーマンスが格段に良くなった」ことだと思います。コロナという災いを逆手にとって、なんと素晴らしい成果を出していることでしょうか。