ベビメタ七転八倒

ベビメタのブログだったのに最近は鞘師多め

本質

ベビメタに心底ハマりきっている自分ですが、それでは自分はベビメタの何にそこまで惹かれているのかと考えてみても、素晴らしいことが色々ありすぎて結局よくわからない。そこで引き算で考えてみることにしました。ベビメタのライブを構成する最も重要な要素は、三姫、神バンド、楽曲、の3つだとして、その中の何が欠けたら自分にとって「あの素晴らしいベビメタ」ではなくなるのかを考えてみようと思います。

3つの要素から一つまたは二つが欠けるパターンは、理屈上は6つありますが、神バンドがベビメタの楽曲を演奏しているのに三姫がいない(姫×神◯曲◯)というパターンはこれまでなかったと思うので、それ以外の5パターンについて考えてみます。

1) 姫◯神◯曲×

このパターンとしては、APMAでロブ・ハルフォードと共演した Painkiller と Breaking the Law の演奏が挙げられます。APMAの共演は素晴らしい快挙だとは思うのですが、繰り返し聴きたい演奏かというと、自分にとってはそういう対象ではありません。自分がメタルファンではないことも影響しているかもしれませんが。

2) 姫◯神×曲◯

神バンドではない生バンドでの演奏ということでは、2015年の DragonForce との共演がありました(Download UK、Metal Hammer Golden Gods Awards)。バンドの音は神バンドとはかなり違うのですが、私はこれもベビメタの音楽として十分「アリ」だと思います。あり得ないでしょうが、ベビメタのワンマンライブで全曲 DragonForce がバックを務めたとしても十分楽しめるだろうと思うのです。

ベビメタの初期のようにバンドの音が録音の場合はどうなのか。生の方が良いのは間違いないですが、生バンドでなければ絶対ダメかというと、そうでもない気がします。音楽の質が高くさえあれば、形は二の次だと思うのです。

3) 姫◯神×曲×

Legend “D” や Legend 1999, 1997 で披露されたカバー曲がこのパターンですが、自分はこれが大の苦手なのです。唯一の例外が Over the Future ですが、この曲はいくつもの意味でベビメタと繋がっているので別格と言っていいでしょう。2013年に SU-METAL が JAM Project との共演でアニソンを歌うというレアな出来事がありましたが、これも自分は体が受け付けないだろうと思います。

4) 姫×神◯曲×

神バンドのメンバーが世を忍ぶ仮の姿で様々に演奏活動を行なっていますが、それらを聴いてベビメタと共通のものを感じることはありません。まったくの別物ですね。もしもベビメタのライブの時と同じ衣装とメイクで演奏したら、ひょっとして印象が変わるかもしれませんが。

5) 姫×神×曲◯

世界中から無数に現れているカバー動画がこのパターン。おっ、結構いいな、と思うものもありますが、本物のベビメタとは質的に全然違う。Su, Yui, Moa の3人以外にベビメタのあの素晴らしさを表現できる者は誰もいないのではないか、そう思っていました。

そこに降って湧いたのが、昨年10月のさくら学院シャッフルナイトでの「一夜限りの重音部」です。その音を聴き、画像を見て驚きました。自分が惚れ込んでいるベビメタの本質的に素晴らしい部分が見事に共有されていると感じたのです。

〈考察〉

このように考えてみると、自分にとってベビメタの本質とは、①ベビメタのために入念に作り込まれた素晴らしい楽曲と、②さくら学院的な気質を体現しながら歌い踊るフロントの女性達、ということになりそうです。(あくまでも個人の感想です)

これは我ながら意外な結論でした。いつも神バンドの演奏が気になって仕方がないのに。三姫を見るたびに、このうち誰一人が欠けてもベビメタはベビメタたり得ないと感じていたのに。

2018年のメタルレジスタンス第7章において BABYMETAL が一体どのような姿を見せるのか、期待と不安が渦巻く今日この頃ですが、何が来たとしても自分は結構柔軟に受け止められるのかもしれないと思い始めました。