ベビメタ七転八倒

ベビメタのブログだったのに最近は鞘師多め

2015年のRoR:ファンカム5選

少しはGWらしいことをしたいと考えていたところ、つい思い付いてしまいました。Road of Resistance の聴き比べ。膨大に音源があってとても全部を聴くことはできないので、今回はテーマを設定して範囲を絞ることにしました。絞った対象は、2015年にライブで撮影されたファンカム。その理由は、自分はベビメタの2015年の活動のことがよくわかっていないと以前から感じていたためです。

2014年は武道館があり、その後ソニス、The Forum、レディーガガ帯同、Brixtonなど、とても印象に残る年でした。2016年はWembleyで始まり、夏のDownloadや国内4大フェス出演を経て、東京ドームに至るという、これも記憶に残りやすい年だったと思います。ところがその間に挟まれた2015年はどうも影が薄い感じがします。1月の新春キツネ祭りと12月の横浜アリーナは印象が強いのですが、その間の11ヶ月間のベビメタはどのような様子だったのでしょうか。

実は、2015年のRoRに注目した直接のきっかけは、ニコニコ動画にアップされているこの動画でした。

BABYMETALライヴ参戦予習用その2 - ニコニコ動画

2015年のメトロックでのRoRなのですが、公式映像よりも音がずっと生々しいのです。数多あるプロショットのRoR映像の中でも群を抜いて素晴らしい。これがきっかけで、ベビメタの2015年に俄然興味が湧いてきました。自分はどうしても現場で鳴っている音に関心があるので、ファンカムに絞って片っ端から見て行きました。その結果、これが素晴らしいと思ったものを、時の経過に沿って書いていきます。

1. メキシコシティー(5月9日)


Babymetal - road of resistance mexico city

これは凄いです。観客の盛り上がり方がとにかく凄い。ヨーロッパやアメリカとは全然違う、中南米特有の熱狂ですね。メキシコシティーは標高が2000メートルを超える高地のため、ベビメタのメンバーは高地対策を工夫したり、いつもよりライブ中のパワーをセーブしたとのこと。しかし、観客にここまで盛り上がられて、しかもRoRはその日最後の曲でした。もはやリミッターを外さざるを得ないという、なかば自棄っぱちな思い切った演奏に聴こえるのは私だけでしょうか。

2. ROCKAVARIA、ドイツ(5月29日)


Babymetal - Road of Resistance (Rockavaria 2015 live)

これはミュンヘンで開催されたフェスでのステージです。たしか、SU-METALが何かのインタビューで話していたことだと思いますが、「メキシコシティーの公演で力をセーブすることを体が覚えてしまったため、その後しばらくの間、全力のパフォーマンスに戻すことがなかなかできなくて苦しんだ」というエピソードがありました。ROCKAVARIAは、まさにこの苦しんでいた時期にあたっており、SUの歌声に普段ではあまり聞くことがない乱れがあることに気付きます。しかし、演奏全体を見れば十分に素晴らしく、会場は大いに盛り上がったことと思います。

3. ROCK IM REVIER、ドイツ(5月30日)


BabyMetal - Road of Resistance [Live @ Rock im Revier 2015]

2日続けてのドイツでのフェスです。上に貼り付けた動画は、とにかくベースの音が素晴らしい。一体どのような機材で録画・録音したのかわかりませんが、公式音源でもここまでくっきりとベースが聴こえることはあまり無いでしょう。BOH神ファンに特におすすめです。

4. チューリッヒ、スイス(6月3日)


BABYMETAL at ZURICH (last 2 songs at X-TRA Switzerland 03/06/2015 7/7

上に貼ったファンカム動画(後半がRoR)は驚くほど音質が良いので、ぜひ聴いてみてください。メキシコシティー公演の影響による不調は、このチューリヒの前に行われたフランス・ストラスブールでのライブで復調のきっかけを掴めた、とSUは語っていたと記憶しています。この動画での歌声を聴く限りでは、まだ本調子とは言えないように私には感じられます。

5. ボローニャ、イタリア(6月5日)


BABYMETAL Road of Resistance @ Estragon Bologna 05-06-2015

今回聴きまくった演奏の中では、このボローニャが最高でした! SUの歌声も完全に復調しています。この日の会場はとにかく暑かったという話がありました。BOH神も大村神も衣装の袖を肩まで捲り上げて、文字通りの熱演。暑さの中でステージ上の全員が普段とは違うハイな状態になっていたのではないかと思わせる、壮絶なパフォーマンスではないでしょうか。

さて、こうして集中して色々見ながら感じたのですが、ファンカム動画は小箱ライブのものが良いですね。ステージとの距離が近いところで撮影され、しかも観客の反応も良くわかる。ライブの現場の雰囲気がとても良く伝わります。もうすぐ始まる今年の欧米ツアーでも小箱がたくさんあるので、現地からどんなファンカムが上がってくるか、今からとても楽しみです。