ベビメタ七転八倒

ベビメタのブログだったのに最近は鞘師多め

断絶

カンザスシティの衝撃からはや3ヶ月。いや、たった3ヶ月しか経っていないとは思えないほど長い長い月日のように感じます。

いったいダークサイドとは何であるのか。そのことを毎日毎日考えてきました。その答えはまだ出てはいないのですが、ダークサイドが我々に与えたインパクトははっきりしている。それは、断絶、だと思うのです。

Legend-Sのデロが来ました。青デロを見る時間が取れないので、まずはCデロを取り込んでスマホに転送。予想としては、自分はそれから何日もの間、暇を見つけてはLegend-Sを聴き続けるはずだと思っていました。

ところが・・・そうはならなかったのです。2018年のダークサイドの演奏を知ってしまった自分は、もはや元には戻れなくなってしまった。そのくらいBABYMETALのパフォーマンスは進化を遂げ、少なくとも自分にとって、2017年までのBABYMETALは「昔のもの」になってしまいました。

私がどれだけLegend-Sのパフォーマンスを高く評価していたかは、以前の投稿 を読んでいただいた方にはお分かりと思います。今でも広島の映像を涙無しに見ることはできません。でも、BABYMETALの「音」に惚れ込んだ自分としては、ダークサイドの演奏がこれまでよりも段違いに素晴らしいと言わざるを得ないのです。

まず何よりも、SU-METALの声が強くなり、格段に安定感が増した。それに呼応して神バンドの演奏が激しさを加えた。今年の演奏と比較すると、あれだけ激しいと感じていた巨大キツネ祭りや広島の演奏すらボーカルを際立たせるための抑制があったように感じてしまう、それだけの進化が起きたのだと言わざるを得ません。

そして楽曲。5月に披露された3曲に対しては、今も批判的な意見が多いだろうと思います。曲の構成が単純過ぎる、奇想天外な「何じゃこりゃ」感がない、マスマーケットでのウケを狙っているのではないか、などなど。

でも、私が最近毎日繰り返し聴いているのは、今年の新曲3曲なのです。世界のロック界から認知されたBABYMETALは、もはや奇をてらう必要は何もない。90年代へのオマージュで共感を得る必要もない。2018年の最先端を行く、最も新しく最も素晴らしい音楽を世界に投げつける、そういう存在になったのだと思うのです。

ダークサイドの始まりは、BABYMETALのファンベースにも断絶を生みました。Twitterのツイートを見ても、Redditの投稿を読んでもそれは明らかです。BABYMETALのファンには様々なバックグラウンドの人がいて、それが(従来型の)BABYMETALを好きだという一点でつながっていた。ところが、そのBABYMETALが不連続と言って良いほどの進化を遂げた以上、新しい姿への反応が大きく割れるのは仕方がないことだと思います。

私個人は、とにかく次に何が起こるのかが楽しみでなりません。新曲、新フォーメーション、新アルバム、新演出、何であっても今より更に進化するのを期待できる。それがBABYMETALの素晴らしさだと思います。(ただ、待ち時間がちょっと長いかなあとは感じますが・・・)