ベビメタ七転八倒

ベビメタのブログだったのに最近は鞘師多め

打ち込み??

今回は時間を遡ってベビメタと出会った頃のことを。

あれは2016年の初夏の頃。当時は仕事で毎日のように列車や飛行機で長距離を移動する暮らしでした。iPhoneBOSEノイズキャンセリングイヤホンが命の次に大切で、聴くのはほとんどがクラシック。ブルックナーショスタコーヴィッチ、バッハ、リスト、ショパンなど、常に何かを鳴らしていました。

ある金曜の夜、疲れ果てて自宅に戻る特急列車の中で「何かいつもと違う元気の出る音楽が聴きたいなあ」とふと考え、そこで思い出したのが BABYMETAL でした。

ベビメタのことは、それより少し前から気になってはいました。海外で人気らしいというので関心を持ち、YouTube で最初に見たのは御多分に洩れずギミチョコMV。しかし、ズキュン、ドキュンのあたりでこれはイカンと思ってポーズキーでストップ。でも1曲だけで判断してはいけないと思い直し、次に見たのがイジメMV。こちらは小さい方の女の子2人がギターを弾いているように見えたので、え? そうなの? と気になって画面を凝視している間に曲が終了。でもこれ以上聴こうとは思わないな、というのが感想で、そのまましばらく忘れていました。

さて、金曜夜の列車の中でふと思い出したBABYMETAL。Apple Music で検索すると、ちゃんとあるではないですか。しかもフルアルバムが2枚。早速2枚とも聴き通してみました。

曲によって、まあまあ良いかな、とか、これはちょっと・・・、などと思いながら聴き進んでいったのですが、突然ぶっ飛ばされたのが Road of Resistance!

ドラムのスピードがとんでもなく速い。自分はギターに馴染みがないのでギターの凄さはあまりよくわからないのですが、ドラムが凄いのは自分にもわかる。これはとても人間技とは思えない! これが私がベビメタにハマったきっかけでした。

皆さんであれば容易に予想される通り、この話にはオチがある訳です。その後ネット上のベビメタ情報を手当たり次第に読み漁る日々に突入すると、スタジオ録音のドラムはすべて「打ち込み」だとの情報を発見。打ち込みという言葉はそれまで聞いたことすらなかったのですが、どうやら機械で合成するようなことらしいとは容易に想像できます。

そういうわけで、自分がベビメタにのめり込んだのは大きな誤解が原因だったことがわかってしまいました。しかしそうと知った頃には既に重度のベビメタ中毒状態。それにライブでは本当に人間が演奏しているわけで、これも七転八倒する中での笑い話ですね。

いや違った、あれは人間じゃなくてドラムの神。だからやっぱり人間技ではないのか。なんだか頭がこんがらがる。この虚実ないまぜなところもベビメタに引き込まれてしまう理由の一つなのでしょうね・・・。