ベビメタ七転八倒

ベビメタのブログだったのに最近は鞘師多め

イケナイ話

ようやく巨大キツネ祭りの青デロを見ました。良かった。良かったのですが、実はイケナイことも感じてしまいました。

巨大キツネ祭りの記録にはWOWOWと青デロがある訳ですが、自分の手元には音雲で見つけたSSA1日目と2日目の現場録音があるのです。この内の2日目が本当に素晴らしい。それと比べると青デロの方は、カドが少し丸くなったように感じて、なんかちょっと違う・・・。

いえ、青デロとして出来が良くないという訳では全然無いのです。過去の作品と比べても、音の生々しさでは最高レベルではないでしょうか。では何が違うのか。

まず、現場録音には当然ながら映像がないので、音だけの方がイメージが膨らんで没入しやすいということがあるかもしれません。テレビよりラジオが好きだという人がそのようなことを言ったりしますが、同じような感覚かもしれません。でも、例えばウェンブリーのCDと青デロを比べてCDの方が良いと思ったことはないので、自分の場合はそういうことではなさそうです。

SSA2日目と大阪城ホール2日目では演奏に差があったのでしょうか。会場も違うし、ライブはナマモノなので差があるのはむしろ当然です。ただ、いま自分が感じている「ちょっと違う」というのは、それとは別の種類の問題のような気がします。大阪城の方が音が良かったというツイートも多かったですね。

自分が参戦したライブ(SSA2日目)は思い入れが違うからでしょうか。それは確かに否定しきれません。否定しきれないのですが、現場録音にはもっと本質的な魅力があると思うのです。

色々考えた挙句に思い当たったのは、現場録音だけが持つ「ハラハラ感」とでもいうような研ぎ澄まされた緊張感についてです。神バンドの音には現場録音と青デロでそのような差は感じません。むしろ青デロの方が音が鮮明で現場で起きていたことが良くわかる気がします。

大きく違うのは SU-METAL の声。現場録音では綱渡りのようなギリギリの歌唱が生々しく聴こえるのに対して、青デロではその緊迫感が失われている。ライブは戦いだという彼女の声から、その戦いの痕跡が消されていると感じるのです。

うーん、なんだか禁断の領域に入ってきた気がします。もはや編集された音では満足できない身体になってしまったのでしょうか。広島も既に音雲音源を隅々まで聴き込んでしまっています。海賊音源依存症の治療法はあるのでしょうか・・・。